星野リゾートのホテルブランド「OMO」とは

まずは街へ! 県民の台所で伝統の食を知る

ホテルの入口には沖縄建築の特徴である、花ブロックの装飾が。よく見ると、ブロックが「OMO」の形!
ホテルの入口には沖縄建築の特徴である、花ブロックの装飾が。よく見ると、ブロックが「OMO」の形!

琉球伝統の食や技、音楽、文化が集い、ここだけの出会いが待ち受ける那覇。2021年11月に誕生した『OMO5沖縄那覇』は、そんな那覇の街全体を‟市場”と捉え、一日じゅう楽しみつくすための秘訣を伝授してくれる。

まずは街を愛するスタッフ・OMOレンジャーに導かれ、那覇の台所・那覇市第一牧志(まきし)公設市場へ。ジーマーミ豆腐やかちゅー湯など、県外ではなかなか耳にしない料理も、各店の店主がじきじきにその歴史と魅力を教えてくれて、すっかり虜に!

ロビーに設置された「ご近所マップ」には、スタッフおすすめの飲食店などを掲載。OMOレンジャー・田中ともみさんの案内で「市場まーさんぽ」へ。9:30〜10:45、通年開催。1000円(要予約)。
ロビーに設置された「ご近所マップ」には、スタッフおすすめの飲食店などを掲載。OMOレンジャー・田中ともみさんの案内で「市場まーさんぽ」へ。9:30〜10:45、通年開催。1000円(要予約)。
市場場外の『松本商店』では、沖縄の味に欠かせないカツオ節を販売。店主が削るとふわふわで風味が違う!
市場場外の『松本商店』では、沖縄の味に欠かせないカツオ節を販売。店主が削るとふわふわで風味が違う!
場内の『かねこ蒲鉾店』では、気さくな店主たちとの会話も楽しい。
場内の『かねこ蒲鉾店』では、気さくな店主たちとの会話も楽しい。

ホテルの夜も楽しい体験だらけ

毎日20時になると、ロビーに夜市が出現。スタッフみずから体験し、自信をもっておすすめする商品がずらり。
毎日20時になると、ロビーに夜市が出現。スタッフみずから体験し、自信をもっておすすめする商品がずらり。

ホテルに戻っても楽しみはつきない。毎晩20時からは泡盛を気軽に体験できる講座や、スタッフイチオシの商品が並ぶ夜市が開かれる。

地元の銘菓ややちむんに見とれていると、2階のゆんたくライブラリーから楽しげな声が。

ここでは毎日、近隣で活躍する演者による三線(さんしん)ライブが開催される。観客は県外の人ばかりだが、「ソイッソイッ」と合いの手を入れているうちに気持ちは一つに。最後は席を立ち、両手をあげてカチャーシーを踊り大団円!

心ときめく沖縄の文化や味覚との出会いが待ち受ける『OMO5沖縄那覇』。たったひと晩で、那覇の街と仲よくなれた気がした。

飲み比べもできる泡盛コンシェルジュは毎夜20時~、15分ごとの4部制。
飲み比べもできる泡盛コンシェルジュは毎夜20時~、15分ごとの4部制。
三線ライブは毎日21時~。
三線ライブは毎日21時~。
「OMOカフェ&バル」では〆沖縄そば800円のほか、マンゴーを使ったデザートも提供。琉球グラスの幻想的な灯りが夜を彩る。
「OMOカフェ&バル」では〆沖縄そば800円のほか、マンゴーを使ったデザートも提供。琉球グラスの幻想的な灯りが夜を彩る。
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泊まってみない? やちむんルーム

このホテルには、「やちむんルーム」という特別な部屋が四つある。県内100人の作家の器が壁面にずらりと並び、そのすべてを滞在中好きに使ってOK。ウエルカムドリンクの泡盛やコーヒーとの取り合わせも楽しみたい。気に入った作家がいたら、工房や販売所を次の目的地にするのも◎。

時間帯や飲み物、作られた場所ごとにジャンル分けされた器が並ぶ。
時間帯や飲み物、作られた場所ごとにジャンル分けされた器が並ぶ。
部屋にはヤンバルクイナの琉球張り子など、沖縄の郷土玩具も。
部屋にはヤンバルクイナの琉球張り子など、沖縄の郷土玩具も。

取材・文=『旅の手帖』編集部 撮影=小橋川絵里奈 協力=OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート
『旅の手帖』2025年6月号より