「北信濃ワインバレー列車」のルートはこちら!

列車旅とその土地で醸されたお酒は相性がいい。心ゆくまで新潟の地酒が堪能できる「越乃Shu*Kura(こしのしゅくら)」で、美酒をおともにほろ酔いの旅へと出かけよう。

沿線のワイナリーから選りすぐった6~8種類のワインがそろう

日照時間や地形などの自然条件がブドウ栽培に適し、ワイン銘醸地として知られる長野県。個性豊かなワイナリーが多く、「NAGANO WINE」として世界から高い評価を受けている。そんな長野県産ワインを思う存分に味わえるのがこの「北信濃ワインバレー列車」だ。

長野駅から終点の湯田中駅まで、レトロな特急車両「ゆけむり」が約80分かけてゆっくりと走る。専用車両の3号車は特別な装飾が施され、クラシカルな雰囲気。ボックス席にはグラスと本日のワインリストが用意されていて、乗車している間、中央のカウンターに並ぶ6~8種類のワインが飲み放題だ。

ワインは沿線のワイナリーから厳選した赤・白・ロゼで、専用乗務員がグラスに注いでくれる。さらに、地元の旬の食材を使った豪華な「のんびりべんとう」も付いてくるものだから、ついつい次の一杯に手が伸びる。

グループごとにボックス席を利用できるので気兼ねなく過ごせる。
グループごとにボックス席を利用できるので気兼ねなく過ごせる。
車内で味わえるワインは、沿線の須坂(すざか)市・中野市・飯綱(いいづな)町・高山村にあるワイナリーから厳選。飲み比べしながらお気に入りの一杯を探そう。
車内で味わえるワインは、沿線の須坂(すざか)市・中野市・飯綱(いいづな)町・高山村にあるワイナリーから厳選。飲み比べしながらお気に入りの一杯を探そう。
ワインのみならず、お弁当まで付いてくる!
ワインのみならず、お弁当まで付いてくる!

信州の大自然を楽しみつつ、列車は一路湯田中へ

そして、車窓に広がる景色もごちそうの一つ。田園風景や千曲川(ちくまがわ)、北信五岳(ほくしんごがく)の山並みなどの雄大な自然が楽しめる。

沿線の観光案内や豆知識を教えてくれる車内アナウンスに耳を傾けながら、ほろ酔い気分で湯田中駅へ。酔いがさめたら、開湯1350年以上を誇る名湯に浸かろう。

長野盆地は果樹盛ん栽培がで、小布施(おぶせ)駅周辺にはリンゴ畑も広がる。
長野盆地は果樹盛ん栽培がで、小布施(おぶせ)駅周辺にはリンゴ畑も広がる。
柳原~村山間の、千曲川を一望できる村山橋では一時停止してくれる。
柳原~村山間の、千曲川を一望できる村山橋では一時停止してくれる。

「北信濃ワインバレー列車」information

●運転日/土・日・祝
●運転区間/長野電鉄 長野~湯田中間 全車指定席
●ねだん/6500円(2名以下の場合は+1000円)※運賃、指定席料金、お弁当、ワイン飲み放題を含む
●発売箇所/長野電鉄お客様サポートセンター(電話)、ホームページ
https://www.nagaden-net.co.jp/special/winevalley/
※電話は乗車日の7日前、ホームページは乗車日の6日前までに要予約
●問い合わせ/長野電鉄お客様サポートセンター☎026-248-6000

文=香取麻衣子 写真=長野電鉄
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