広島の代名詞ともいえる紅葉おやつ『にしき堂』の錦もみじ【広島県広島市】

6個入940円。こしあん、粒あん、チーズクリーム、チョコレート、お芋、2025年3月に仲間入りした新商品の黒ごまの全6種類。
6個入940円。こしあん、粒あん、チーズクリーム、チョコレート、お芋、2025年3月に仲間入りした新商品の黒ごまの全6種類。

しっとりと焼き上げたカステラ生地に、さまざまなフィリングが入った定番商品。日浦山の麓にある広島県海田町(かいたちょう)の製餡工場で、その土地の良質な水と北海道産小豆でこしらえたこしあんも味わい深い。定番6種類を詰め合わせた錦もみじがおすすめ。

にしき堂 広島・光町本店
☎082-262-3131
9:00~18:00、無休
広島県広島市東区光町1-13-23
山陽新幹線広島駅から徒歩5分
https://www.nisikido.co.jp/

もみじ饅頭はここで生まれた!? 紅葉谷公園

園内にはイロハカエデをはじめ、オオモミジ、ウリハダカエデ、ヤマモミジなどさまざまな種類が植えられている(写真=新谷孝一)。
園内にはイロハカエデをはじめ、オオモミジ、ウリハダカエデ、ヤマモミジなどさまざまな種類が植えられている(写真=新谷孝一)。

秋になると約700本ものカエデが色づく、広島きっての見どころの一つ。何を隠そう、もみじ饅頭のルーツはここにある。明治時代後期、紅葉谷にある旅館『岩惣(いわそう)』の女将から依頼を受けた和菓子職人・高津常助が、宿泊客への土産として「紅葉形焼饅頭」を作ったのが始まり。園内を散策し、真っ赤に染まる紅葉に見とれたあとは、紅葉をモチーフにしたおやつを頬張り、うっとりしたい。

紅葉の見頃:11月中~下旬
紅葉谷(もみじだに)公園
☎0829-44-2011(宮島観光協会)
広島県廿日市市宮島町紅葉谷公園
JR山陽本線宮島口駅下車、徒歩5分の宮島口から船10分の宮島下船、徒歩19分

はかなくも美しい秋の景色を表現『IRODORI』の紅葉 琥珀糖【京都府京都市】

12個入1728円。10月1日~11月31日の期間限定。抹茶、ダージリン、アールグレイ、アップルティー、ほうじ茶の5種類。
12個入1728円。10月1日~11月31日の期間限定。抹茶、ダージリン、アールグレイ、アップルティー、ほうじ茶の5種類。

歯ざわりや透明度にこだわり、糖度を調整しつつ炊き上げた琥珀(こはく)糖のきれいなグラデーションが目を引く。砂糖と寒天のあっさりとしたやさしい甘みが、口の中でじわり。京都の紅葉は古くから和歌などにも詠まれていて、名所も多い。

鶴屋𠮷信 IRODORI
☎075-574-7627
10:00~20:00(土・日曜・祝日は9:30~20:30)、無休
京都府京都市下京区東塩小路町8-3 JR京都駅八条口1Fアスティロード内
東海道新幹線京都駅下車すぐ
https://irodori-tsuruyayoshinobu.jp/

秋の登頂記念に手に入れたい『有喜堂』の高尾せんべい【東京都八王子市】

15枚入720円。口に入れたときに心地よくほぐれるように、火を強くしすぎないように注意し、じっくりと焼き上げている。
15枚入720円。口に入れたときに心地よくほぐれるように、火を強くしすぎないように注意し、じっくりと焼き上げている。

店名は東京都八王子市の髙尾山薬王院有喜寺(ゆうきじ)に由来。参詣者が供物を調達する店として明治30年代に創業し、登山客の土産にもなる高尾せんべいを初代店主が考案した。白胡麻の穏やかな甘みが心に残る瓦せんべい。

有喜堂 本店
☎0426-61-0048
9:00~17:00(天候により変動あり)、無休
東京都八王子市高尾町2474
京王高尾線高尾山口駅から徒歩5分
Instagram:@yukidouhonten_official

こんがりとした見た目も愛らしい『kaedenoki』のメープルもみじフォンダンタルト&メープルもみじフィナンシェ【広島県広島市】

タルト4個入972円~、フィナンシェ8個入1296円~。広島の県木をかたどった洋菓子。フィナンシェはメープルシュガーを入れ、しっかりした味わいに仕上げている。
タルト4個入972円~、フィナンシェ8個入1296円~。広島の県木をかたどった洋菓子。フィナンシェはメープルシュガーを入れ、しっかりした味わいに仕上げている。

メープルもみじフォンダンタルトは、中のチョコレートが2層仕立て。メープル風味の焼きチョコをかじると、とろりとしたホワイトチョコクリームが現れる。メープルもみじフィナンシェは外サクッ、中しっとり。

kaedenoki 広島駅ekie店
☎082-263-9141
8:00~21:00、不定休
広島県広島市南区松原町1-2 JR広島駅ekie内
山陽新幹線広島駅から徒歩2分
https://www.sunyell.co.jp/

幻想的な眺めを投影した一品『美濃忠』の紅葉羊羹【愛知県名古屋市】

1棹2376円。販売期間は9月上旬から11月中旬まで。1棹での販売だけでなく、リクエストにこたえて半棹サイズも用意。
1棹2376円。販売期間は9月上旬から11月中旬まで。1棹での販売だけでなく、リクエストにこたえて半棹サイズも用意。

紅色と黄色に染めた練羊羹(ようかん)に錦玉製の紅葉を並べ、紅葉狩りの美しい情景を表現。紅色には少し黒糖と小豆の黒羊羹を加え、深みを出している。甘みがあるため抹茶はもちろん、緑茶、ブラックコーヒーとも相性がいい。

美濃忠(みのちゅう) 本店
☎052-231-3904
9:00~18:00、無休
愛知県名古屋市中区丸の内1-5-31
地下鉄鶴舞線丸の内駅から徒歩3分
https://minochu.jp/

ホンモノのもみじをいただきます!『久國紅仙堂』のもみじの天ぷら【大阪府箕面市】

60g580円~。箕面滝道で昭和15年(1940)に創業。約50年前から自社の山で育てた紅葉を使用するようになった。
60g580円~。箕面滝道で昭和15年(1940)に創業。約50年前から自社の山で育てた紅葉を使用するようになった。

阪急箕面(みのお)駅を出ると目に入る「紅葉の天ぷら」の文字。言い伝えによると約1300年前、箕面山で修行に励む修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が旅人に振る舞ったのが始まりとされる名物。パリッとして、食べ進めると鼻先に甘く香ばしい匂いがふわり。

久國紅仙堂(ひさくにこうせんどう)
☎072-721-2747
9:00~17:00、木休
大阪府箕面市箕面1-1-40
阪急箕面線箕面駅から徒歩1分
https://www.hisakuni.net/

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取材・文=信藤舞子
『旅の手帖』2025年10月号より

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