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店主が釣り上げたマグロがたっぷり 『Fisherman's POKE 純 TSUNA』【北谷町(ちゃたんちょう)】

スパイシーのアボカドトッピングはレギュラーサイズ1380円。奥はあっさり派におすすめ、シンプルで常連客からのリピート率が高いハワイアンソルトの海ぶどうトッピング1380円。
スパイシーのアボカドトッピングはレギュラーサイズ1380円。奥はあっさり派におすすめ、シンプルで常連客からのリピート率が高いハワイアンソルトの海ぶどうトッピング1380円。
ウォールアートの前でポキ丼を撮ると、SNS映えする1枚に。「本場仕込みの絶品ポキ丼をぜひ!」と店主の田仲さん。
ウォールアートの前でポキ丼を撮ると、SNS映えする1枚に。「本場仕込みの絶品ポキ丼をぜひ!」と店主の田仲さん。

海に囲まれた沖縄とハワイは共通点がたくさんあるが、その中の一つが、新鮮な海鮮物が手に入ること。陸と漁場が近く、通年旬のマグロが水揚げされる沖縄では、ここ最近、ハワイのローカルフードである「ポキ丼」を提供する専門店が増えている。

ポキ丼とは、ひと口大に切った魚介の刺身を醬油やゴマ油などであえたタレで絡めた丼のこと。

この店のオーナーの田仲康純(やすつな)さんは現役のマグロ漁師! 自ら漁に出かけて釣り上げたマグロを使った丼を味わえるのだ。

ポキ丼の濃いめの味つけには「脂肪分の少ない赤身が合う」と田仲さん。店では、あっさりした味わいが特徴のメバチマグロとキハダマグロを中心に使用している。

味つけもハワイで学んだ本格派で「醬油」「甘醬油」「スパイシー」「ハワイアンソルト」「コールドジンジャー」の5種類がラインナップ。

イチオシは、アボカドトッピングをしたスパイシー。マヨネーズベースのピリ辛味で、辛さの中にマイルドな味わいが感じられる。有料トッピングもたくさんあるので、カスタマイズを楽しみ、自分好みのポキ丼を探してみては。

もともとフードトラックでの営業だったが、2025年2月に店舗をオープンした。
もともとフードトラックでの営業だったが、2025年2月に店舗をオープンした。

『Fisherman's POKE 純 TSUNA』店舗詳細

住所:沖縄県宜野湾市北谷町美浜9-12/営業時間:11:00~20:30LO/定休日:不定休/アクセス:那覇空港からバス1時間24分の桑江(嘉手納・国体道路向け)下車、徒歩8分

やさしい甘みの王朝みそを使った絶品朝ごはん『味噌めしや まるたま』【那覇市】

まるたま御膳1450円。
まるたま御膳1450円。
味噌汁には沖縄のブランド豚肉「紅豚」のウデ肉と島豆腐、しめじ、小松菜、南城市にあるみやぎ農園の平飼い卵が入り、この一杯で体が整う感覚に。
味噌汁には沖縄のブランド豚肉「紅豚」のウデ肉と島豆腐、しめじ、小松菜、南城市にあるみやぎ農園の平飼い卵が入り、この一杯で体が整う感覚に。

創業170年あまり、琉球王朝時代から続く老舗味噌蔵・玉那覇味噌醤油の「王朝みそ」。

ここ『まるたま』では、むかしながらの製法で造られる無添加天然醸造味噌を使った料理を味わうことができる。

オープンから10時までオーダーが可能な「まるたま御膳」は、卵が入った具だくさんの味噌汁に納豆や肉みそ、小鉢、サラダなどが付いて、栄養もボリュームも◎。

一日の始まりは、栄養豊富な味噌御膳でほっこりとスタートしよう。

米、塩、大豆だけで仕込んだ、こだわりの「王朝みそ」を味わえる貴重な一軒だ。
米、塩、大豆だけで仕込んだ、こだわりの「王朝みそ」を味わえる貴重な一軒だ。

『味噌めしや まるたま』店舗詳細

住所:沖縄県那覇市泉崎2-4-3/営業時間:7:30~14:30・17:00~21:30/定休日:日と第2・4木/アクセス:沖縄都市モノレール旭橋駅から徒歩8分

医食同源、体にやさしい台湾料理『花蓮』【宜野湾市】

煮込ブタ肉かけご飯(魯肉飯)セット1150円は、11~14時にオーダーできる。
煮込ブタ肉かけご飯(魯肉飯)セット1150円は、11~14時にオーダーできる。
看板メニューの魯肉飯と小籠包は“リアル台湾”の味。
看板メニューの魯肉飯と小籠包は“リアル台湾”の味。

那覇から約1時間半で行くことができる台湾は、沖縄県民にとって身近な外国。

元薬剤師で実家が漢方薬局という、台湾東部・花蓮県出身のピーターさんが営む『花蓮』は、沖縄にいながら本場の味が味わえると地元民にも評判だ。

10種類の香辛料と、実家秘伝の漢方薬でじっくりと煮込んだ豚肉がトッピングされた甘辛の魯肉飯(ルーローハン)や、皮から手作りする、県産の豚肉を使った肉汁たっぷりの小籠包は、親しみやすくも本格的な味わい。

小上がりがあるのもうれしい。
小上がりがあるのもうれしい。

『花蓮』店舗詳細

住所:沖縄県宜野湾市喜友名1039/営業時間:11:00~20:00LO(日は~17:00LO)/定休日:月・火/アクセス:那覇空港から車45分

ここでしか味わえないゴロゴロタコミート『PICO食堂』【那覇市】

タコライスはS・M・Lの3サイズがあり、写真はMサイズ1090円。テイクアウトもできる。
タコライスはS・M・Lの3サイズがあり、写真はMサイズ1090円。テイクアウトもできる。

仲よし夫婦が営む小さな定食屋さん。定期的に訪れて食べたくなるのが、看板メニューのゴロゴロお肉のタコライスだ。

ネーミングどおり大きくカットされた存在感のあるお肉がゴロゴロと入り、スパイス加減が絶妙。

鶏出汁で炊いた白米にたっぷりの野菜とチーズ、トルティーヤチップス、目玉焼きがトッピングされ、ひと口ごとに新しい発見があり、記憶にもしっかりと刻まれる。

首里駅の目の前なので、ふらっと立ち寄りやすい。

駅至近のアパート2階で営業。
駅至近のアパート2階で営業。

『PICO食堂』店舗詳細

住所:沖縄県那覇市首里汀良町3-17 2F/営業時間:11:30~16:00LO/定休日:日・月/アクセス:沖縄都市モノレール首里駅下車すぐ

オリジナリティあふれる豚もつ料理が勢ぞろい『末廣ブルース』【那覇市】

カリッと香ばしく個性的な歯ごたえが楽しめる串焼きSサイズ(1~2人前)800円や、酢もつの常識が覆されるスペシャル酢もつ1本各230円~は、ホルモンが苦手な人にこそ試してもらいたい。
カリッと香ばしく個性的な歯ごたえが楽しめる串焼きSサイズ(1~2人前)800円や、酢もつの常識が覆されるスペシャル酢もつ1本各230円~は、ホルモンが苦手な人にこそ試してもらいたい。

まだ外が明るいうちからお酒が飲める、昭和感漂うネオ居酒屋。

第一牧志公設市場のほど近く、約100年前から続いていた「末廣製菓」という和菓子店を改装した店で、鮮度抜群の県産豚ホルモンや旬の食材を使った創作料理が味わえる。

名物の「豚もつ焼き」と「スペシャル酢もつ」は必食なので、お忘れなく。

生牡蠣が好きな人は「豚ハツと生牡蠣のタルタル」も追加して。臭みのない豚もつは嚙み締めるほどに旨味が広がる。

和菓子店の名残が。
和菓子店の名残が。

『末廣ブルース』店舗詳細

住所:沖縄県那覇市松尾2-7-20/営業時間:15:00~22:00LO(土は~23:00LO、日・祝は~21:00LO)/定休日:不定休/アクセス:沖縄都市モノレール美栄橋駅から徒歩11分
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取材・文・撮影=舘 幸子
『旅の手帖』2025年6月号より

コーヒーにスイーツ、カフェにパン屋さん——。観光客は知らないような、現地の人がこよなく愛する沖縄の秘密のお店をこっそり教えます。定番のサーターアンダギーも、お店によって味がまったく違う。こだわりのパンにアイス、どれもそのおいしさにのけぞりますよ~!!
沖縄に行ったら絶対に食べたい「沖縄そば」。でも、お店がありすぎて……。どこもおいしいけれど、せっかくならここ!というお店に行きたい。沖縄を知りつくした現地在住のライターさんや地元のお店などの方々に、“推しそば”を教えてもらいました。うわ~、お腹がすいてきた~。
限られた客室数だからこそ、宿主の個性とおもてなしが光る小さな宿。秘密にしておきたい気持ちをぐっとこらえて。地元を知りつくした沖縄在住のライターさんや『旅の手帖』編集部が選んだ、とっておきの宿を案内しちゃいます!