表情を変える光の世界へ
①「ふじのくに田子の浦みなと公園」富士山×工場夜景のコラボレーション【静岡県富士市】
シラス漁が盛んな田子の浦港の近く。園内の富士山ドラゴンタワーに上ると、威風堂々とそびえる富士山と海辺に広がる工場という、おもしろい組み合わせの夜景が見られる。両者がよりきれいに見える、日没直後の時間帯がおすすめ。
ふじのくに田子の浦みなと公園
☎0545-33-0496（静岡県田子の浦港管理事務所）
散策自由（駐車場は8:00～17:00）。静岡県富士市前田地先。東海道新幹線新富士駅から車10分
②「蔵王 樹氷ライトアップ」もこもこが浮かび上がる、神秘的なスノーモンスター【山形県山形市】
いくつもの自然条件が重なって生み出される自然の造形物、樹氷。ロープウェイや山頂駅からオレンジ、白、青の光でライトアップされたその姿を鑑賞できる。日中とまったく雰囲気が変わる光景は一見の価値あり。
蔵王ロープウェイ
☎023-694-9518
2024年12月27日～2025年1月5日の毎日と2025年1月10～23日の土・日曜、2025年1月27日～2月23日の金～月曜、17:00～下り最終21:00。往復4200円。山形県山形市蔵王温泉229-3（山麓駅）。山形新幹線山形駅からバス45分の蔵王バスターミナル下車、徒歩15分
https://zaoropeway.co.jp/winter/juhyo.php
③「国営讃岐まんのう公園 ウィンターファンタジー」広場を埋めつくす、きらめきの絨毯【香川県まんのう町】
約3万2000㎡の敷地を、色とりどりの65万球のLED電球が彩る。今回のテーマは「Starry Trail（スターリートレイル）～星空散歩～」で、各所に宇宙や星がモチーフの電飾を配置。なかでも、光で埋めつくされたメインの芝生広場は息を呑む景観だ。
国営讃岐（さぬき）まんのう公園 ウィンターファンタジー
☎0877-79-1700
～2025年1月13日の17:00～（開園は土・日曜・祝日は9:30～21:00〈平日は14:00～〉）、火曜と2024年12月29日～2025年1月1日休。450円。香川県まんのう町吉野4243-12。JR土讃線琴平駅から車15分
https://sanukimannopark.jp/
④「若竹の杜 若山農場 竹林ライトアップ」竹あかりが紡ぐ優美な和の空間【栃木県宇都宮市】
映画やCMなどの撮影にも使われる約24haの広大な敷地の竹林に光が点り、昼間のさわやかな風景から神秘的な空間へと変化。穴をあけたり、球体に組んだりした竹のオブジェが、やわらかな光で非日常感を演出している。
若竹の杜 若山農場 竹林ライトアップ
☎028-665-1417
土・日曜・祝日（～2025年3月2日は金曜も実施）の日没前～20:00（開園は9:00～）、2024年12月30日～2025年1月3日休。1500円。栃木県宇都宮市宝木本町2018。東北新幹線宇都宮駅からバス30分の野沢寺前下車、徒歩10分
https://www.wakayamafarm.com/
都市ならではの光の宝石箱
⑤「若草山山頂」眼下に広がるしっとり落ち着いた古都【奈良県奈良市】
さえぎるものがない標高342mの山頂から、奈良盆地や遠くは京都までを見渡せる。正面には生 駒山系の山々が連なり、夕日が沈む様子も美しいので、早めの時間からスタンバイしても○。周囲が暗いので足元に注意しよう。
若草山山頂
☎0742-22-0375（奈良公園事務所）
散策自由（車の通行は8:00～23:00、～2025年3月15日は～22:00）。奈良県奈良市雑司町。JR関西本線奈良駅から車25分（奈良奥山ドライブウェイの通行料が必要）
⑥「鍋冠山公園」港町の息づかいを感じる低山からの眺め【長崎県長崎市】
標高169mの山頂に回廊式の展望台があり、港と市街地を一望できる。長崎を代表する夜景スポット・稲佐山の半分ほどの高さなので、町の明かりがより近く立体的に。女神大橋をくぐる大型クルーズ客船の姿が見られる日も。
鍋冠山（なべかんむりやま）公園
☎095-829-1184（長崎市地域整備2課）
散策自由。長崎県長崎市出雲2-144-1。西九州新幹線長崎駅から長崎電気軌道21分の石橋下車、徒歩2分のグラバースカイロードを利用。グラバー園第2ゲートから徒歩10分
⑦「六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー」大都会の摩天楼が見渡せる大パノラマ【東京都港区】
52階、海抜250mの高さにある展望台。天井まで11mの高さの窓ガラスから、ぐるりと見渡せる夜景が魅力だ。東京タワーやレインボーブリッジ、首都高速を走る車のライトなど、都心ならではの景色を満喫できる。
六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー
☎03-6406-6652
10:00～22:00、不定休。1800円～。東京都港区六本木6-10-1 52F。東京メトロ日比谷線六本木駅から徒歩3分
https://tcv.roppongihills.com/jp/
⑧「函館山」漆黒の海が引き立てる優美なシルエット【北海道函館市】
両サイドを海に挟まれた、くびれたシルエットの夜景は一度は見ておきたい。せっかくなら山頂展望台の屋上だけでなく、2・3階にあるレストランやティーラウンジを訪れてみては。天気や寒さを気にせず過ごせる。
函館山ロープウェイ
☎0138-23-3105
10:00～下り最終21:00（4月20日～9月30日は～22:00）、無休。往復1800円。北海道函館市元町19-7（山麓駅）。JR函館本線函館駅から市電6分の十字街下車、徒歩10分
https://334.co.jp/
⑨「千里川土手」光の道にすべり込む迫力の機体【大阪府豊中市】
こんなに近くを！ と驚くほど間近で飛行機が見られる、大阪国際空港（伊丹空港）近くのスポット。光の演出が加わる夜の姿はさらに格別だ。傾斜地に立ち並ぶマンションや滑走路の光の中に機体が降り立つ、ドラマチックな風景に心が躍る。
千里川土手
☎06-6858-2096（豊中市空港課）
散策自由（飛行機の離着陸は7:00～21:00）。大阪府豊中市原田中2丁目。阪急宝塚線曽根駅から車5分
文＝岡崎彩子
『旅の手帖』2024年12月号より
