「リゾートしらかみ」のルートはこちら!

観光列車の西の横綱といえば、JR予讃線を走る「伊予灘ものがたり」。2024年は運行10周年を迎え、地元のおもてなしにも力が入ります。沿線のみなさんの温かいお手振りにほっこり癒やされ、そしてまた乗りに来たくなる、そんな元気をもらえる列車です。

リーズナブルなのもうれしい

乗車券+指定券で乗れる快速列車ながら、絶景・食・文化体験の三拍子がそろう充実ぶりが人気の「リゾートしらかみ」。

「橅(ブナ)」「青池」「くまげら」の3種類の編成があり、スタイリッシュな内装、ボックスシートや展望室も備え、コスパの高さに驚かされる。

秋田~青森間は5時間以上かかるので、観光や宿泊を挟みつつ乗車するのがおすすめだ。

 

左から「くまげら」「青池」「橅」編成。どれがお好み?
左から「くまげら」「青池」「橅」編成。どれがお好み?

鉄道の達人の声 ~鉄道写真家 村上悠太

JR東日本ではレアになった「キハ48」のくまげらがちょっとアツい。四季それぞれの日本海が眺められ、「ごのたび」で沿線のおいしいものが楽しめるのもよし。

絶景を心ゆくまでたっぷりと

車窓からは世界自然遺産の白神山地、男鹿半島の寒風山、津軽富士こと岩木山など、秋田・青森を代表する山々を眺望。東八森~鰺ケ沢(あじがさわ)間は日本海沿いを走り、千畳敷駅では15分停車する列車もあるので、車外に出て海へ! 発車3分前に汽笛で知らせてくれるのも楽しい。

日本海に沈む夕日は素晴らしく、白銀に染まる冬の峰々も風情がある。何度乗っても、心に残る景色を眺められる。

 

車窓のハイライト、深浦~広戸間の行合崎(ゆきあいざき)海岸をゆく。
車窓のハイライト、深浦~広戸間の行合崎(ゆきあいざき)海岸をゆく。
「橅」編成の2号車は4人掛けボックス席。青森県の工芸品・ブナコのランプが備わり内装もおしゃれ。
「橅」編成の2号車は4人掛けボックス席。青森県の工芸品・ブナコのランプが備わり内装もおしゃれ。
大きな窓の外には日本海が広がる。
大きな窓の外には日本海が広がる。
 日本海に映る夕日、刻々と変わる空の色に目が離せなくなる(写真=レイルマンフォトオフィス)。
日本海に映る夕日、刻々と変わる空の色に目が離せなくなる(写真=レイルマンフォトオフィス)。

鉄道の達人の声 ~鉄道写真家 山﨑友也

秋田から青森方面への列車に乗りがちですが、実は逆がおすすめ。特に青森を午後に出る4号や6号は季節に応じて日本海に沈む夕日が見られ、かなり感動的です。

車内イベントも旅を盛り上げる

津軽三味線の生演奏、津軽伝統の金多豆蔵(きんたまめじょ)人形芝居、津軽弁「語りべ」実演など、東北文化が体験できるのもうれしい。

地元の人々が名産品やグッズを売る「ふれあい販売」では、心温まる交流を(いずれも実施区間や日程は要確認)。お腹がすいたら秋田・青森の弁当や地酒を味わおう。

鉄道旅の楽しみがちりばめられていて、人気なのもうなずける。

地元文化にじかにふれられるイベントも。「語りべ」は津軽民話を実演。「よぐきたねし~(ようこそ)」。
地元文化にじかにふれられるイベントも。「語りべ」は津軽民話を実演。「よぐきたねし~(ようこそ)」。
体に響くような津軽三味線の生演奏は大迫力!(イベントの開催日は要確認)。
体に響くような津軽三味線の生演奏は大迫力!(イベントの開催日は要確認)。

「ごのたび」でもっと充実!

モバイルオーダー「ごのたび(うけとりっぷ)」では、のしろ牛や比内地鶏など地元食材たっぷりのお弁当、スイーツやドリンクを予約注文できる。

前菜6種&「比内地鶏親子丼」ハーフ&「錦牛焼肉丼」ハーフ(秋田駅で受け取り)。
前菜6種&「比内地鶏親子丼」ハーフ&「錦牛焼肉丼」ハーフ(秋田駅で受け取り)。
オムレツ雪人参ビーフシチュー弁当(深浦駅で受け取り)。
オムレツ雪人参ビーフシチュー弁当(深浦駅で受け取り)。
白神Cafe & Gallery コーヒー【アイス】(能代駅で受け取り)。
白神Cafe & Gallery コーヒー【アイス】(能代駅で受け取り)。

鉄道の達人の声 ~旅の文筆家 蜂谷あす美

絶景の日本海が堪能できる「五能線」を走り、指定席券も比較的リーズナブル。事前予約をしておくと、弁当やおやつ、コーヒーなどが受け取れる!

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「リゾートしらかみ」列車information

●運転日/4~11月の毎日(12~3月は金~日・祝中心)
●運転区間/JR奥羽本線・五能線 秋田~青森間 全車指定席
●ねだん/運賃4510円+指定席840円(秋田~青森間)
●発売箇所/駅の指定席券売機、みどりの窓口、えきねっと、JR東日本の主要窓口、主な旅行会社
●問い合わせ/JR東日本お問い合わせセンター
☎050-2016-1600
●モバイルオーダー「うけとりっぷ」
https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/uketrip/

文=朝倉由貴 写真=JR東日本
『旅の手帖』2024年10月号より

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