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車窓には伊豆の海の大パノラマ

伊豆の青い海と空をイメージして、フランス語で「サファイヤ」を意味する名をつけられたプレミアムなこの列車。東京と伊豆を結び、「これから旅に出る」気分を大いに盛り上げてくれる。

全車両がグリーン席で、ゆったりとしたリクライニングシートの座り心地のよさに、思わず感嘆の声が。家族や仲間で楽しめるグリーン個室など、エレガントで高級感のある内装に、非日常のワクワクとした気分も高まる。

相模灘(さがみなだ)の波打ち際を疾走! 晴れた日には伊豆七島も見える(写真=レイルマンフォトオフィス)。
相模灘(さがみなだ)の波打ち際を疾走! 晴れた日には伊豆七島も見える(写真=レイルマンフォトオフィス)。
1号車のプレミアムグリーンは前面展望。天窓からも日差しが降り注ぎ、伊豆の自然との一体感が抜群。
1号車のプレミアムグリーンは前面展望。天窓からも日差しが降り注ぎ、伊豆の自然との一体感が抜群。
カフェをイメージしたという2・3号車のグリーン個室。4名用と6名用がある。
カフェをイメージしたという2・3号車のグリーン個室。4名用と6名用がある。

食事も一級品! もはや列車のクオリティではない。

4号車のカフェテリアでは中国料理「美虎-Miyu-」の五十嵐美幸氏監修のメニューが味わえるというから、特別感にうなってしまう。

エビワンタン麺やポークステーキなど本格中華に加え、マンゴーチーズケーキなどのスイーツとドリンクのセットも。静岡みかんミルクジェラートや富士山パンなど、地元にちなんだサイドメニューも多彩で迷ってしまいそう。

東京・新宿駅を出発した列車は、熱海駅に近づいたあたりから海沿いを走り出す。

大切な人と顔を見合わせ、大きな窓から見える海を楽しむ。あるいは、一人でのんびりと絶景を堪能する。これが「サフィール踊り子」の最もプレミアムな瞬間かもしれない。

伊豆に着くまでの時間に、大きな楽しみを与えてくれる存在だ。

カフェテリア監修の五十嵐シェフは、静岡の食材を生かしたメニューに尽力。大ぶりエビワンタン復興麺~桜海老を添えて~1900円。
カフェテリア監修の五十嵐シェフは、静岡の食材を生かしたメニューに尽力。大ぶりエビワンタン復興麺~桜海老を添えて~1900円。
料理に合うアルコールも提供。
料理に合うアルコールも提供。

「サフィール踊り子」列車information

● 運転日/毎日(新宿発は土・日・祝)
● 運転区間/JR東海道本線・伊東線・伊豆急行 東京・新宿~伊豆急下田間、全車グリーン車指定席
● ねだん/プレミアムグリーン1万2460円、1〜4名用グリーン個室(3名利用)3万3880円、グリーン車1万60円(いずれも東京~伊豆急下田間)ほか ※特急料金はシーズンで異なる
● 発売箇所/駅の指定席券売機、みどりの窓口、えきねっと、JR東日本の主要窓口、主な旅行会社
● 問い合わせ/JR東日本お問い合わせセンター ☎050-2016-1600

文=朝倉由貴 写真=JR東日本
『旅の手帖』2024年10月号より

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