とり吉

丸鶏の自家解体がこだわり。遠火の強火で大ぶりの『鶏焼』を

落ち着いた照明のシックな店内で、デートにもぴったり。

朝じめして24時間以内に届く、新鮮な丸鶏を店内で解体しているため鮮度抜群。そして、小さく切って串に打った焼き鳥ではなく、大ぶりな塊のまま炭火で焼く「鶏焼」にこだわっている。

塊のまま焼くことで、鶏肉の旨味と肉汁をぎゅっと閉じ込め、独自の火加減である遠火の強火が、表面は香ばしくパリパリ、中までしっとりを実現する。ちょっと時間はかかるが、必ずオーダーしたいのは「お一人様一本限り」のもも正肉串焼と「一組一皿限り」は極上純レバー焼だ。

左から、極上純レバー焼580円、無農薬のレモンを使ったスーパーレモンサワー550円、もも正肉串焼360円。

正肉串焼は、1羽から少量しか取れないという極上のもも肉を大きめなカットでいただく。表面はパリッとしていて、中からはジューシーな肉汁が溢れ出る。厚みと大きさがたっぷり、プリプリとした食感は鮮度の良さの証拠だ。

極上純レバー焼は、まるでフランス料理かと思うような仕上がりだ。豚の網脂で包んだ鶏レバーの塊を作り、それを炭火で10分程度じっくりと焼く。少し休ませて、余熱で火を通すため、ぱさつかず、中まできちんと火が通る。しっとりと、そしてねっとりと舌の上でなめらかにとろけていく濃厚さがたまらない。赤ワインとたまり醤油をベースにしたソースにより、さらにコクが増すようだ。周りに散らした黒七味山椒のアクセントもとてもいいし、わさびを乗せても楽しみたい。

鶏レバーと豚の網脂を使用。フレンチのような見た目。

『とり吉』店舗詳細

住所:東京都杉並区上荻1-15-13/営業時間:11:30〜14:00、17:00〜24:00/定休日:無/アクセス:JR・地下鉄荻窪駅から徒歩3分

鳥もと本店

さらなる高みを目指し続ける老舗名店

のれんに染め抜かれた「昭和27年創業」の文字が誇らしげ。

荻窪で焼き鳥といったらこの店。昭和27年(1952)の創業以来、長く荻窪駅前の顔だったが、現在の場所へ引っ越して10年以上経ったも今も店内は掃除が行き届きぴかぴか。開店時間からずっと、客足の途絶えることがない。

店主は素材へのこだわりがとても強い。鮮度はもちろん、味に違いが出るため、鶏肉の部位ごとに季節により産地を変える。細かい気配りが老舗の風格だ。

焼き鳥のタレ盛り合わせ600円。左から、ハツ、ひな、皮とピーマン、レバー、砂肝。

一番人気は、焼き鳥のタレ盛り合わせ。中でもレバーのおいしさは格別だ。熱々のレバーは噛むととろりとしていて、濃厚なコクが口の中に広がる。臭みはまったくない。タレとのバランスが絶妙だ。ハツはプリプリしていて噛みごたえが抜群。こちらも臭みはまったくないので、内臓系が苦手な人も一度試してもらいたい。また、つくねは鳥ナンコツ入りと牛タン入りの2種があり、食べ比べも楽しい。

量も値段もおいしさも、すべてに満足できる老舗の銘店だ。

鳥ナンコツ入りつくね200円。
下が牛タン入りつくね250円。上はトマト串200円。

『鳥もと本店』店舗詳細

住所:東京都杉並区上荻1-4-3/営業時間:13:00〜24:00(土は12:00〜23:30、日・祝は12:00〜23:00)/定休日:無/アクセス:JR中央線・地下鉄丸ノ内線荻窪駅から徒歩3分

ソリレス

迫力満点の鶏のオーブン焼きは、自家製ソースが決め手

大山どりのオーブン焼き(もも肉)880円。ソースは左から、自家製ケチャップ、柚子胡椒、にんにく醤油。

荻窪の駅の線路沿いにある、カウンターのみの小さな店だ。本格的な料理とワインが楽しめる。

店主自慢の大山どりのオーブン焼きは、鳥取県産の銘柄鶏である大山どりを丸鶏で仕入れて自家解体して調理するので鮮度は抜群、値段もリーズナブルだ。思った以上に大きいもも肉は、じゅわっと肉汁があふれ、プリプリの食感がたまらない。ボリュームも大満足だ。パセリジェノベーゼやオーロラソース、にんにく醤油など、ソースは数種類から選べるが、もも肉なら自家製ケチャップがオススメ。コクと酸味のある濃厚なケチャップと、旨味の濃い鶏肉は相性が抜群だ。

前菜三種盛は黒板に書かれたメニューから3種選べる。

前菜三種盛は、チーズやナッツ以外はほとんどが店主の手作り。「食材を吟味して、できるだけ手作りする」というのが店主のコンセプトが感じられる。適温に管理されたこだわりのワインと楽しめる。

前菜三種盛650円。左から、自家製ドライトマト、レバーパテ、田舎のひたし豆。

『ソリレス』店舗詳細

住所:東京都杉並区荻窪4-32-9/営業時間:16:00〜24:00/定休日:日/アクセス:JR・地下鉄荻窪駅から徒歩3分

取材・文・撮影=ミヤウチマサコ