名曲喫茶ミニヨン
荻窪で約60年。レコードの音に耳を傾け、ゆるりコーヒータイムを
ガラス扉を開けてまっさきに目を引く、カウンター奥の棚に並べられる約5000枚のレコード。昭和36年(1961)創業の老舗名曲喫茶店で、レコードリストからリクエストも可能だ。スピーカーから流れる名曲に耳を傾けながら、ブレンドコーヒー450円と手作りのクッキー200円を堪能できる。チェンバロの製作者の方から借りているというギャラリースペースも併設。
『名曲喫茶ミニヨン』店舗詳細
A bientot
1杯に注ぐ店主の情熱。自家焙煎のコーヒーに舌鼓
カフェで3年、焙煎士として3年の修業を積んできた前田さんが一人で営む喫茶店。自家焙煎した新鮮な豆を使い、ネルドリップで抽出している。ネルドリップは、使用する豆の量もペーパードリップに比べ約1.5倍、ネルを洗うという手間もかかる。加えて、共に味わうスイーツも自家製と、そのこだわりは半端ではない。これだけ手をかけるのは、前田さんの“コーヒーを楽しんでもらいたい”という真摯な思いの表れ。貴重な1杯はぜひ一度試してみたい。
『A bientot』店舗詳細
荻窪 邪宗門
昭和30年代の世界へ誘う、中央線沿線を代表する老舗純喫茶
国立にあった「国立 邪宗門」の暖簾(のれん)分けでオープンした、純喫茶の名店。昭和30年、風呂田和枝さんと今は亡きご主人・政利さんご夫婦が立ち上げた。「うちのストレートコーヒーは全部イタリア製のエスプレッソメーカーで淹れてお出ししているのよ。ご自分で注いでくださいね」と、和枝さんが出してくれたコーヒーの量にびっくり! コーヒーカップでも約3杯、普通のマグカップでも1.5杯分はあると思われる。注文が入ってから豆を挽き、丁寧に淹れてくれるコーヒーをじっくり、たっぷりと味わえる。
『荻窪 邪宗門』店舗詳細
文・構成=千葉香苗 取材・撮影=ミヤウチマサコ