うなぎ ひょうたん屋 六丁目店

銀座の真ん中で庶民派の心意気

タコ・トマト・セロリの梅肉和え880円、焼鳥盛り合わせ900円ほか、おつまみ向けメニューも豊富。

昭和23年(1948)に初代桑原ヨシさんが1丁目で食事処として開店。見よう見まねのウナギの仕込みが独自の味と流儀を生み、蒸さずに焼くプリッとした食感が人気だ。2代目洋一さんが店舗を新設し、修業を積んだのが3代目の山口徹也さん。血縁なくも家族のごときやり取りがなんとも和やかだ。値段も気取りなく、夜は酒宴でにぎわう。「毎日の河岸通いでうなぎ以外の肴も豊富です。でも、値段は居酒屋並みで」と、3代目のありがたい心意気。

締めはやはりうなぎで。鰻重は2800円~。
炭火をおこす三代目。

『うなぎ ひょうたん屋 六丁目店』店舗詳細

住所:東京都中央区銀座6-12-15/営業時間:11:30~14:00・17:30~20:20LO/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄銀座駅から徒歩3分

ニュー鳥ぎん

伝統香る路地飲みは釜飯が締め

焼鳥は6本で1210円。

今も老舗が並ぶ裏路地に昭和28年(1953)に創業。現在2代目の山田龍さんが切り盛りする。「隣の『鳥ぎん』の先代とうちの親父が共同で始めて、当時は看板に鳥ぎんA、B って矢印が付いてたの。この界隈は銀座ハシゴ飲みの聖地だった」と昭和だった頃を懐かしむ。昔と変わらぬ昆布と削節からとった無添加の出汁が効いた釜飯に、世代をまたいだ常連客も多く、客の半分は味に敏感な女性だとか。締めが釜飯というグレード感がこの街ならでは。

『ニュー鳥ぎん』店舗詳細

住所:東京都中央区銀座5-5-11/営業時間:16:30~22:00LO(土・日・祝11:30~21:30LO)/定休日:月/アクセス:地下鉄銀座駅から徒歩5分

銀座 いわた

今宵は鮮度も乗りも江戸前で

ホッと和める店内。写真は和な佇まいの2階席。

銀座の小料理屋と構えるなかれ、引き戸の向こうは気さくな雰囲気。「お客さんの都合見ながらササッと作るの。」と3代目の岩田寿仁さん。早朝の河岸通いと仕込みが速さの秘訣だ。元は明治初期からの麻布の魚屋の暖簾(のれん)分けで、初代が昭和21年(1946)に銀座の置屋跡に開業。後に先代が魚さばきを活かして食事処として以来、お忍び客も通う名店に。料理の早さが有名で、出勤前の夜の蝶御用達だとか。サクッと一杯! と江戸前な乗りで今宵も始まる。

元が魚屋とあって刺し身のクオリティは格別。 刺身盛り合わせ3520円。

『銀座 いわた』店舗詳細

住所:東京都中央区銀座7-4-7/営業時間:11:00~14:00・16:00~22:00/定休日:土・日・祝/アクセス:地下鉄銀座駅から徒歩5分

gindachi

北イタリアの風土を感じるおでん

この日の盛り合わせ豚スペアリブ、粗挽きソーセージ、小じゃがいも、キャベツ、ミディトマトのポーク& ベジタブル1200 円。「ムゼオ・シラー」430円を合わせたい。

『gindachi』では、ボリートという北イタリアの煮込み料理を、親しみやすいおでんという呼び名に変えて提供している。失礼ながらポトフと似ていると思っていたら「それぞれ具材を煮て、後からトマトベースのスープと合わせて出しています」とスタッフの久田茂幸さんの話を聞き、これは間違いなくおでんだ、と納得。真っ赤なトマトの出汁で煮込まれたおでんは、旨味と酸味のバランスがよく、体が元気になる味わいだった。

モッツァレラチーズとトマトのバジルソース和え580円と「コドーニュ・クラシコ・ロゼ」700円。
きびきび働くスタッフの久田茂幸さん。
住所:東京都中央区銀座2-7-7/営業時間:16:00~23:30(土・祝は~22:30)/定休日:日(祝の場合は翌)/アクセス:地下鉄銀座駅から徒歩3分

のとだらぼち

能登が育む美酒佳肴に心ときめく

鰹でとった出汁が最高だ。

石川県能登産の料理や日本酒にこだわったお店。輪島漁港で水揚げされたばかりの寒ブリは、刺身はもちろん、しゃぶしゃぶにしても絶品。鍋のお供には、まろやかな飲み口の能登の日本酒「宗玄」がおすすめ。「能登の酒の基本は〝飲み飽きしない酒。旬魚や珍味を肴に心ゆくまで楽しんでほしい」と、店長の吉田靖之さん。

寒ブリしゃぶしゃぶ鍋3000円~(注文は2人前~)。
能登の魚醤いしると塩にワタごと漬けた、もみいかの焼き漬け700円。
住所:中央区銀座8-4-27 プラーザビルB1/営業時間:17:00~ 23:00/定休日:日・祝/アクセス:JR・私鉄新橋駅から徒歩5分

三州屋 銀座店

半世紀の歴史を誇る昭和の大衆食堂

銀座2丁目の袋小路にある昭和43年(1968年)創業の食堂。高級ブティックや最新の店が並ぶ界隈で、今でも昭和の大衆食堂そのままの雰囲気を残している。かつては丸の内にあった都庁の職員や、近くに社屋があった読売新聞の社員で賑わっていたという。昼夜通しで営業しているので、遅めのランチや、早めの飲みに使い勝手の良い店として知られているが、実は刺身がとても旨い。脂がのった厚切りの刺身は絶品で、特に定食はコストパフォーマンスも良い。

刺身盛り合わせ定食1100円の刺し身。
鶏豆腐480円。

『三州屋 銀座店』店舗詳細

住所:東京都中央区銀座2-3-4/営業時間:10:30〜21:30LO/定休日:日/アクセス:地下鉄有楽町線銀座一丁目駅から徒歩3分

取材・文=山内聖子、稲葉美映子・今田 壮(風来堂)、佐藤さゆり・松井一恵(teamまめ)、新井鏡子 撮影=井原淳一、山出高士、鈴木奈保子、新井鏡子