『Blood Moon-Tokyo design noodles-』お酒にも合う濃厚なゴマが決め手の担々麵

ゴマの濃厚さと芳醇な香りが混ざり合う麻辣担々麺950円。
ゴマの濃厚さと芳醇な香りが混ざり合う麻辣担々麺950円。

新橋駅前のSL広場から徒歩2分、居酒屋がひしめく繁華街の路地裏に佇むのは『Blood Moon-Tokyo design noodles-』。以前は銀座でバーテンダーをしていたオーナーが2021年にオープンした店だ。「お酒とラーメンの組み合わせは面白いな、という発想からこの店をオープンしました。バーテンダーの知識を生かしてラーメンと創作中華に合うお酒も提供しています」と語る。
提供するラーメンは、旧知の仲だという錦糸町『noodles house錦鯉』のオーナーに依頼し、酒に合う担々麺をプロデュースしてもらったという。
麻辣担々麺950円は、自家挽き練りゴマとカシューナッツ、ネギ油などを合わせた特製芝麻醬で、濃厚なゴマのコクと芳醇な香りがたっぷり。さらにスープには鶏と乾物類をベースに、シジミや北海道産真昆布、シイタケなどで幾重にも広がる味の層が印象的だ。
一方、担々つけ麺1000円はレンゲでスープをすくってみると、トロリとした粘度があり麻練担々麺よりもさらに濃厚そうだ。ゴマと唐辛子の香ばしさがあり、飲んでみるとまった〜りなめらかで黒酢由来のおだやかな酸味がある。

ストレート太麺で濃厚なスープを吸い上げる担々つけ麺1000円。
ストレート太麺で濃厚なスープを吸い上げる担々つけ麺1000円。
1階のカウンターは8席。イスの下に荷物をおくこともできる
1階のカウンターは8席。イスの下に荷物をおくこともできる

『Blood Moon-Tokyo design noodles-』店舗詳細

背脂煮干中華そば 和市』背脂と煮干を合わせた新潟のご当地ラーメン

背脂煮干中華そば 醤油850円。豚肩ロースのチャーシューが2枚乗る。
背脂煮干中華そば 醤油850円。豚肩ロースのチャーシューが2枚乗る。

JR新橋駅烏森口から3分ほど。飲食店街がひしめく烏森通りから柳通りへ入ると『背脂煮干中華そば 和市』にたどり着く。パリッと糊のきいた白いのれんをくぐって店に入ると、途端に煮干しのいい香りがする。
背脂煮干中華の醤油・塩、つけ麺、まぜそばの4つを柱に展開。さっそく看板メニューの背脂煮干中華そば 醤油850円を注文。
スープは煮干しと昆布、ほんのり乳化させた豚スープを合わせ、かえしには醤油と煮干しを加えている。背脂はトッピング用にやわらかく炊き、丼にたっぷり乗せても不思議と後味はさっぱりとしている。
甘い背脂が味にコクを与えるだけでなく、保温効果もあっていつまでもアツアツ。そのため、トッピングの生タマネギはシャキシャキ食感を残しながら、絶妙に加熱されて甘みを増している。パンチのある煮干しの風味を背脂がふんわり包み込むよう。食べ応えはあるが喉越しもいい麺とスープの相性もバツグンだ。

煮干しの味がストレートに伝わる背脂煮干中華そば 塩850円。
煮干しの味がストレートに伝わる背脂煮干中華そば 塩850円。
カウンターのみだが、席と席の間はゆったり。
カウンターのみだが、席と席の間はゆったり。

『背脂煮干中華そば 和市』店舗詳細

『麺屋 味方』観葉植物に囲まれながらすする二郎系ラーメンと朝限定のきしめん

ラーメン(塩)1000円。山盛りのもやしと分厚いチャーシュー♪
ラーメン(塩)1000円。山盛りのもやしと分厚いチャーシュー♪

JR新橋駅烏森口から徒歩5分。柳通りから一本入った路地裏に『麺屋 味方』がある。『ラーメン二郎』で10年以上修行した店主が独立してオープンした店だ。
提供するラーメンは野菜山盛り、分厚いチャーシューと豚の旨味たっぷりのスープでいただくいわゆる“二郎系”。麺は毎日オーション(小麦粉の銘柄)で自家製麺する。中太の平たい麺でややちぢれているのが特徴で、並は茹でる前で200g、写真は“ややマシ”で300gほどだ。
ボリュームのあるチャーシューは豚バラとウデをカネシ醤油に漬け込んで仕上げる。ガツンと豚の旨味が利いたスープは豚ゲンコツ、豚の背脂、バラ肉を4時間ほど煮込んだもので、丼の頂きにはシャキシャキの野菜(もやし)が山盛りに。一番人気はラーメン(塩)1000円。
朝限定のきしめんやまかないサンドなどオリジナルメニューも好評だ。つるっと喉越しのいいきしめんは、関西風のカツオだしでいただく。そしてまかないサンドはバンズかイングリッシュマフィンで、自慢の分厚いチャーシューとレタス、タルタルソースを挟んでいる。

朝限定メニューのきしめん450円。麺はラーメンと同じ生地で作る。
朝限定メニューのきしめん450円。麺はラーメンと同じ生地で作る。
客席はカウンターのみ全5席。店内では観葉植物たちがのびのび育っている。
客席はカウンターのみ全5席。店内では観葉植物たちがのびのび育っている。

『麺屋 味方』店舗詳細

住所:東京都港区新橋4-6-10/営業時間:7:00〜9:00・11:00〜16:00・17:30〜20:00(売り切れ次第終了)
※その日の営業についてはInstagramを参照/定休日:日(ほか不定休あり)/アクセス:JR・地下鉄・ゆりかもめ新橋駅から徒歩5分

『タンメンしゃきしゃき 新橋店』満腹まで食べても罪悪感ナシのタンメン&ギョウザ

タンメンとギョウザ(5個)のタンギョウセット1100円。
タンメンとギョウザ(5個)のタンギョウセット1100円。

新橋駅から徒歩3分。タンメンとギョウザの専門店、その名も『タンメンしゃきしゃき 新橋店』。メニューはタンメンとギョウザのみ。
タンメンは麺大盛りと野菜増し(無料)で1.6kgくらいになるという。さらにランチタイムはご飯も無料でついてくる。ギョウザも食べたいけど、食べきれる自信がないな~。そんなときは、タンメンとギョウザ、両方を効率的に味わうならタンメンとギョウザ(5個)のタンギョウセット1100円がおすすめだ。タンメンとギョウザ2個のレディースセットもあるそう。ちなみにレディースセットは「男性でもオーダー可能です」とのこと。
豚と鶏でとった塩味のスープはあっさりとして野菜のおいしさが溶け込み、さらにしゃきしゃきの野菜と混ざり合って味わい深い。平打ちのモチモチ麺にもよく合う。
タンメンに負けず劣らずのボリュームのギョウザは野菜が多めでシンプルな味付けだから、飽きずにパクパク食べられる。
このタンギョウセットならめいっぱい食べても罪悪感が少ないかも。腹ペコさんも、野菜不足さんにもオススメしたい名店だ。

自家製ラー油をかけて味変。やさしい味のタンメンが違う印象に。
自家製ラー油をかけて味変。やさしい味のタンメンが違う印象に。
細長~い店内には有名人のサインがいっぱい!
細長~い店内には有名人のサインがいっぱい!

『タンメンしゃきしゃき 新橋店』店舗詳細

『酒肴場 屯〜TAMURO〜』ランチ限定の濃醇煮干し醤油そばは煮干しの旨味がモーレツ!

濃醇煮干しそば(味玉入り)950円。とろ~りとした味玉は熱くなった舌をクールダウンさせてくれる。
濃醇煮干しそば(味玉入り)950円。とろ~りとした味玉は熱くなった舌をクールダウンさせてくれる。

新橋駅西口からSL広場を横切り、虎ノ門駅方向へ進むこと徒歩3分。雑居ビルの2Fに『酒肴場 屯〜TAMURO〜』がある。青森出身の店主が営む青森の食材が楽しめる居酒屋だが、平日のランチタイムにはこだわりのラーメンを提供する。
メニューは、あっさりめの津軽煮干し中華そば(味玉入り)900円と、文字通り旨味がギュッと詰まった濃醇煮干しそば(味玉入り)950円の2種。
煮干しスープには、八戸産をベースに千葉・九十九里産、長崎産、鳥取・境港産、香川・伊吹産、そして平子煮干しも加えた6種類の煮干しを加えている。何種類か合わせて入れると微妙に違う持ち味が出るという。煮干しのスープの中にほんの少し昆布や鶏と豚の動物系スープも加えて、さらに味のボディを太くしている。
自慢のスープをひとさじ口に含むと、煮干しの味が口いっぱいに広がる。これはクセがある。力強い旨味もあるが、苦味もしっかり残っている。「苦味やえぐみも含めて煮干しのおいしさ」と店主は話す。

煮干しがたっぷり入ったスープ。麺は三河屋製麺の中太縮れ麺だ。
煮干しがたっぷり入ったスープ。麺は三河屋製麺の中太縮れ麺だ。
落ち着いた色調の店内で、ぼうっやわらかいライトがムードを盛りあげる。
落ち着いた色調の店内で、ぼうっやわらかいライトがムードを盛りあげる。

『酒肴場 屯〜TAMURO〜』店舗詳細

住所:東京都港区新橋2-8-17 新橋K Iビル2F/営業時間:11:30〜14:00LO・17:00~22:00LO(土は17:00~22:00)/定休日:日・祝/アクセス:JR・地下鉄・ゆりかもめ新橋駅から徒歩3分

取材・文・撮影=丸山美紀(アート・サプライ)、パンチ広沢