老舗『かつ進』の味が楽しめるとんかつ居酒屋『菜肴ますだ』
実はこの店、昭和41年創業のとんかつ屋『かつ進』の姉妹店だ。料理長の坪好雄さんは長らくかつ進で働いてきたベテラン。とんかつはクリスピーな衣にブリっとした食感で、肉の旨味が詰まっている。お酒は酒好きを自任する女将、増田千佳子さんセレクト。「お酒のことならなんでも聞いてください」。価格もリーズナブルで、かつ進と同じく普段遣いの店にぴったりだ。老舗のとんかつに、こだわりのおいしいお酒は、まさに"とんかつ居酒屋"と呼ぶにふさわしい。
『菜肴ますだ』店舗詳細
御徒町にあらわれた驚きの超巨大とんかつ『吉池食堂』
御徒町のランドマークである『吉池』が2014年にリニューアル、その9階にあるのが『吉池食堂』だ。そこに突如出現したざぶ豚カツ3500円は、30cm×30cmの600gという前代未聞の大きさ。その大きさゆえに用意に時間がかかり、2日前に予約しないと食べられない。宴会コースのオプションとしても注文する人も多いとか。酒を飲むのがコミュニケーションなら、そこで出てくるとんかつも話のネタである。これぞ大衆酒場の心意気。
『吉池食堂』店舗詳細
中国出身の女性店主が引き継ぐ老舗の味『蓬莱屋』
大正元年(1912)創業のヒレカツ専門店。上質の豚ヒレ肉を、二度揚げすることで中まで柔らかくジューシーなヒレカツを作り上げた。映画監督の小津安二郎がこよなく愛した店としても知られ、映画には実際に登場人物がヒレカツを食べるシーンも登場する。2階の座敷席を模したセットを撮影所内に作り上げたというエピソードも有名。現在の店主は、先代に見込まれて養女になった中国出身の山岡燕芳さん。もともとはアルバイト店員だったという。
『蓬莱屋』店舗詳細
構成=フラップネクスト 取材・文=かつとんたろう、新井鏡子 撮影=小野広幸、新井鏡子