アート空間に生まれた一期一会の楽しい“ブレ”『BUoY Cafe』

マサラチャイ700円、ホットサンド450円(飲み物とセットで50円引き)。
マサラチャイ700円、ホットサンド450円(飲み物とセットで50円引き)。

コンクリートがむき出しの廃墟のような店内は、実はボウリング場跡地。2018年、ステージや稽古場、ギャラリーを備えたアート空間『BUoY』として生まれ変わった中の一部だ。だから店員さんも役者や作家などアートに関わる人が日替わりで店に立つ。「コンセプトは“ブレるカフェ”。人によって得意が違うから出すメニューも味も変わったりするんです」と店長の若藤さん。一期一会のブレを楽しみたい。

クローブなどのスパイスを加え得意な本格マサラチャイを作る若藤さん。
クローブなどのスパイスを加え得意な本格マサラチャイを作る若藤さん。
建物は1964年築の高層集合住宅。カフェだけで108㎡の広さ。学校の図工室の大机などが座席に使われる。
建物は1964年築の高層集合住宅。カフェだけで108㎡の広さ。学校の図工室の大机などが座席に使われる。
入り口はビルの隅にひっそりと。地下にはサウナ跡地を改修したステージが。
入り口はビルの隅にひっそりと。地下にはサウナ跡地を改修したステージが。

『BUoY Cafe』店舗詳細

住所:東京都足立区千住仲町49-11 2F/営業時間:14:00~19:00(土・日・祝は13:00~18:00)/定休日:月・火・水/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩7分

店主の“作品”をゆっくりと堪能『珈琲物語』

珈琲プリン420円には、唯一ネルドリップで淹れる深煎りのノアールブレンド630円もおすすめ。
珈琲プリン420円には、唯一ネルドリップで淹れる深煎りのノアールブレンド630円もおすすめ。

一歩入れば店内は広々、4~5mはあろうワイドなカウンターとその背に並んだ食器の多さに圧倒される。1987年に望月章雄さんが家族で開店して以来、カップ&ソーサーは有田焼を中心に300客にもなったという。「実は陶芸もやるようになって、自作のカップもいくつかあるんです」。焙煎室で豆を焼き、ブレンドし、珈琲プリンなどのデザートも自家製。望月さんのさまざまな“作品”をゆっくり愛(め)で、堪能を。

現在40客ほどあるという自作のカップ&ソーサーも時々使われる。
現在40客ほどあるという自作のカップ&ソーサーも時々使われる。
愛用の銅製ポットで湯を落とす望月さん。
愛用の銅製ポットで湯を落とす望月さん。

『珈琲物語』店舗詳細

ジュースと音楽でエナジー充塡『Juice Bar Rocket』

濃厚!だけどスッと体に染み込んでく特製ジュースで、北千住激歩! リンゴ、ビーツ、トマト、イチゴをブレンドしたRED WAVEスムージー756円(右)。酵素を破壊しない直輸入マシンで作るコールドプレスジュース1188円。
濃厚!だけどスッと体に染み込んでく特製ジュースで、北千住激歩! リンゴ、ビーツ、トマト、イチゴをブレンドしたRED WAVEスムージー756円(右)。酵素を破壊しない直輸入マシンで作るコールドプレスジュース1188円。

元々洋服の仕事をしていた高橋さんが、買い付けにニューヨーク通いを続けるうち、街角にあふれるジュースバーと音楽の魅力にノックアウト。本場の味にアレンジを加えたパワフルなジュースと、いかすヒップホップが流れるバーをオープン。一方で10代半ばからラッパーとして活動し、VIKN(ヴァイケン)の名で音楽活動も続けるツワモノ。

カッコいいPVはVIKNでYouTube検索を!
カッコいいPVはVIKNでYouTube検索を!

『Juice Bar Rocket』店舗詳細

住所:東京都足立区千住1-1-10/営業時間:11:30~17:00/定休日:火/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩7分

プリンの容器も丸い、カフェ&制作工房『はれてまりカフェ はれてまり工房』

人気のはれてまりプリンを中心にしたプレートは、シェフの気分で七変化。日替わりデザートプレート(土日限定)1100円、ブレンドコーヒー462円。
人気のはれてまりプリンを中心にしたプレートは、シェフの気分で七変化。日替わりデザートプレート(土日限定)1100円、ブレンドコーヒー462円。

日本中に独自のスタイルを持つ玩具、手まりをキーワードに、人や地域の縁をつなぐ支援プロジェクトの一環で、制作工房とカフェを作った植村さん。はれてまりプリンの容器も丸く、コーヒー豆も手まりのような丸い特別な豆。千住や地元東北の応援も大切な仕事。新メニューも続々登場し、東町商店会を、彩り豊かにしている。

千寿ねぎとさくらんぼ鶏の甘辛味噌マヨネーズピザ(ミニサラダ付き)990円。
千寿ねぎとさくらんぼ鶏の甘辛味噌マヨネーズピザ(ミニサラダ付き)990円。
オーナー植村昭雄さん(右)、工房ディレクターの佐藤さんたちスタッフのアイデアは尽きることがない。
オーナー植村昭雄さん(右)、工房ディレクターの佐藤さんたちスタッフのアイデアは尽きることがない。

『はれてまりカフェ はれてまり工房』店舗詳細

住所:東京都足立区千住東2-5-14/営業時間:12:00~17:30LO/定休日:月/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩7分

さまざまな和文化に出合えるリノベカフェ『路地裏寺子屋 rojicoya』

北千住『喜田家』製どら焼きの皮と餡に、自家製抹茶クリームを添えたちゃどらの上級煎茶(写真は狭山茶)セット1000円。
北千住『喜田家』製どら焼きの皮と餡に、自家製抹茶クリームを添えたちゃどらの上級煎茶(写真は狭山茶)セット1000円。

壁や天井を取り払い、梁(はり)や柱を生かした日本茶カフェが2020年10月に開店。書や花で彩られ、着物姿のスタッフが客人をもてなしている。「千住は和文化の担い手が多く暮らす街なんです」とは、代表で書道家の米本芳佳さん。日本茶を扱う榎本龍晃さん、華道家の采女栖佳(うねめせいか)さんたちと日本文化を継承する活動をするなか、古民家を再生し、芸術家たちに貸す活動を行う「千住芸術村」と知り合った。拠点として借りた家屋でカフェを営む傍ら、妖怪バーに侍バー、落語会、ワークショップ、和楽器ライブなども催し、音が小路を伝って道行く人を誘惑。下校途中の子供たちも顔を出す敷居の低さ、心和む気楽さも相まって、和文化ファンを増やし続けている。

昭和初期の二軒長屋。天井裏を見上げれば二軒長屋の名残が。
昭和初期の二軒長屋。天井裏を見上げれば二軒長屋の名残が。
着物愛好家、殺陣師たちも集う。「石畳の小路は通学路。月1の駄菓子屋に子供たちも立ち寄ります」。
着物愛好家、殺陣師たちも集う。「石畳の小路は通学路。月1の駄菓子屋に子供たちも立ち寄ります」。
入り口にかかる白のれんが粋。
入り口にかかる白のれんが粋。

『路地裏寺子屋 rojicoya』店舗詳細

住所:東京都足立区千住旭町36-1/営業時間:13:00~16:30LO(土・日・祝は11:00~、土・日・祝のみ11:00~15:00お茶漬けランチあり。金は異なるメニューで11:00~15:00)/定休日:水/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩3分

取材・文=下里康子、高野ひろし、佐藤さゆり(teamまめ) 撮影=鈴木奈保子、オカダタカオ、高野尚人