大食漢の胃袋つかむ昭和風味の一皿『ぺろり』
8人で満席のカレースタンド。「スパイスの凝ったカレーより、昭和のカレーが好きで」と店主・秋本宏介さん。店でひいたひき肉と大量のタマネギを炒め、鳥ガラスープで煮込んだカレーは、ドロリとして中毒性が高い。客の9割が男子というのも妙に納得だ。この味、懐かしいけど、なかなか出合えないんだよな。
『ぺろり』店舗詳細
住所:東京都目黒区目黒3-1-2/営業時間:11:45~15:00・18:00~21:00(売り切れ次第終了)/定休日:月(木・日は昼のみ営業)/アクセス:JR・私鉄・地下鉄目黒駅から徒歩14分
水を飲むのは厳禁『サンライン』
カレーの下に敷かれた“カレーの心得”には「辛さに驚くことなかれ」の文言。身構えつつ口に運んでみれば、じんわりと汗。しかし「水はいっさい出しません」。医食同源に基づき、体の温かさを維持できるようにとの配慮なのだとか。具材を煮込んで裏ごししてあるカレーは、サラサラとして「食べた後におなかがすきますよ」。またこの一皿で最適な量に調整してあるため「シェアは禁止」。旨いと辛いを繰り返す、泣かせる法則だらけの不思議な店だ。
『サンライン』店舗詳細
住所:東京都港区高輪1-5-15/営業時間:11:30~14:00・18:00~23:00/定休日:日~水・祝/アクセス:JR・地下鉄目黒駅から東急バス「東京駅南口」行き10分の「魚籃坂下」下車5分
スパイスの輪郭際立つさらさらカレー『シリ バラジ』
店頭には南インドの神様・シリバラジが。それを横目に、ピンク一色の店内へ。ここのカレーはインド直輸入の生のスパイスを多く使った、油控えめでさらりとした南インド流。マドラスフィッシュカレーは、ココナッツミルクの甘さの後に新鮮なチリホールの辛さやタマリンドの酸味が舌を心地よく刺激! ランチのバイキングも豪華。
『シリ バラジ』店舗詳細
住所:東京都目黒区中目黒2-7-14/営業時間:11:00~15 :00・17:00~ 23:00/定休日:無/アクセス:JR・私鉄・地下鉄目黒駅から徒歩15分
構成=柿崎真英 取材=鈴木健太、平澤清司 撮影=井原淳一、寺井広樹、松崎聖子