池袋ラーメンランキングで、必ず上位に食い込む人気店

池袋駅東口から徒歩5分。近くに「ハレザ池袋」がある。
池袋駅東口から徒歩5分。近くに「ハレザ池袋」がある。

池袋駅東口からビックカメラやヤマダ電機の横を通り過ぎ、大通りから1本入った少し落ち着いた雰囲気のエリアに、シックな外観が目を引く。この日はランチ時間をかなり越した時間の訪問だったが、ひっきりなしに客が出入りしていた。いつも行列ができていることは想像がつく。

席はカウンターのみ。
席はカウンターのみ。

鶏、野菜、米のみ。2日かけて作る絶品の白湯スープ

火を入れながら混ぜることで食材が砕け、スープのとろみになる。
火を入れながら混ぜることで食材が砕け、スープのとろみになる。

すべてのメニューで使用する白湯スープ作りに必要なのは2日間。国内産鶏肉の丸鶏、ガラ、モミジ、手羽先に、野菜、米を加えて6時間炊く。ほぼ粉々になった骨や食材をザルで濾し、スープとガラに分けておく。翌日、このガラに新しいガラを追加して、野菜とともにもう一鍋。前日と当日の鍋を合わせてようやくスープの完成だ。

じゃがいもとコーンを茹でてすりつぶしたペースト。
じゃがいもとコーンを茹でてすりつぶしたペースト。

オーダーが入ったら、スープにじゃがいもとコーンのペーストを入れて温める。もともとスープには鶏ガラのほか、タマネギ、ニンジン、ニンニク、ショウガが入っているが、このペーストを最後に加えることでとろみや甘みがプラスされるとのこと。ポタージュのようにぽってりとした旨味が期待される。

まろやかな鶏ポタ系白湯スープがストレート麺によく絡む!そぼろもいいアクセント

白湯らーめん790円と半熟味付け玉子100円。
白湯らーめん790円と半熟味付け玉子100円。

白濁したスープに鶏もも肉のチャーシュー、鶏胸肉のそぼろがトッピングされているのが個性的。ここに半熟味付け玉子を追加して、鶏づくしで堪能するのがオススメだ。まずはスープをひと口。とろりとした舌触りで、ぎゅっと濃縮された鶏本来の旨味が強い。どろどろの白湯スープとは違ってくどさがなく、やさしく濃密なポタージュといった感じだ。また、全体の味は塩で整えられており、じゃがいもやコーンのほのかな甘味が強調されるのが味わい深い。

中太のストレート麺。ブレのない味に定評がある三河屋製麺の麺を使用。
中太のストレート麺。ブレのない味に定評がある三河屋製麺の麺を使用。

若干固めに茹でられたストレートな中太麺がスープによく絡みながら、つるっとなめらかに口の中に入る。通常よりも少し短めの麺はすすりやすく、女性客にも好評だという。太さも絶妙でもっちりとした弾力がたまらない。噛むたびにスープとちょうどよく混じり合う。そぼろがいいアクセントで歯ごたえに変化があり、きちんと味付けされているのでちょっとした味変になっている。

皮もぷるぷる。鶏もも肉のチャーシュー。
皮もぷるぷる。鶏もも肉のチャーシュー。

しっかり味のついたチャーシューは皮はぷるぷる、身はしっとり。身の厚みもあって食べごたえも十分だ。半熟味付け玉子は店のマーク入りで、すぐに食べるにはちょっと惜しい気がする。割ってみると黄身がとろ〜り。玉子のコクが加わったスープを麺をいっしょに食べるとまったりとしてこれまた違った味わいに。

鳥をモチーフにした店の焼印が押された半熟味付け玉子がかわいい。割ってみると…
鳥をモチーフにした店の焼印が押された半熟味付け玉子がかわいい。割ってみると…
きれいに半熟!味付けもばっちり。
きれいに半熟!味付けもばっちり。

ごちそうさま……。と、その前に。黄身の入ったこのスープ、やっぱりご飯にかけて食べたい!と思う人も多いはず。100円で麦入りのライスが注文できるので、おじやのようにスープをご飯にたっぷりかけていただこう。

席でオーダーできるのがうれしい。
席でオーダーできるのがうれしい。

月替りの限定ラーメンも毎回好評

店のマークの入った提灯が目印。
店のマークの入った提灯が目印。

月替りで限定のラーメンを提供しており、リピーターでも飽きさせない工夫もうれしい。おじやを食べ終えて一息ついていると、また数人の客が入ってきた。さすがは人気店、並んでも食べたい一杯だ。

住所:東京都豊島区東池袋1-39-20 慶太ビル1F/営業時間:11:00~22:00/定休日:無/アクセス:JR・私鉄・地下鉄池袋駅から徒歩5分

取材・⽂・撮影=ミヤウチマサコ