本当においしい和牛をとことん味わってほしい

「僕の理想は『ステーキに負けないハンバーグ』を作ること」と語ってくれたのは、『ハンバーグ・ステーキ宮崎亭』の社長である杉山さん。和牛に対する強い思いがうかがえるが、それには大きな理由があった。

池袋駅から徒歩3分の好立地。週末などは行列ができることも。
池袋駅から徒歩3分の好立地。週末などは行列ができることも。

「実は僕、料理人というわけではなく、もともとはスーパーで働いていたバイヤーなんですよ。なので牛肉の目利きには自信があるし、いい牛肉を仕入れることができる。だからオープンのころは、スーパーのバイヤーさんたちがよく視察に来るほどでしたよ(笑)」。

素材を仕入れるバイヤーから素材を調理する側である料理人への華麗な転身を遂げた杉山さん。「素材が良ければ、必ずお客さんは食べに来てくれる」という信念をもっている。その言葉通り、2012年にオープンした後、ランチ時から夕食の時間まで舌が肥えた客が押し寄せるという人気店へと成長していった。

店内はコテージ風で雰囲気満点。おいしい匂いが漂っている。
店内はコテージ風で雰囲気満点。おいしい匂いが漂っている。
お話を伺った社長の杉山さん(左)と店長の関屋さん(右)。仲睦まじい掛け合いもまた魅力である。
お話を伺った社長の杉山さん(左)と店長の関屋さん(右)。仲睦まじい掛け合いもまた魅力である。

ステーキをもしのぐハンバーグがいよいよ登場!

『ハンバーグ・ステーキ宮崎亭』のメニューを見ると、その名の通りハンバーグとステーキのセットメニューが中心に。どちらも国産和牛と宮崎産和牛を使用しているだけに人気が高いが、ランチタイムはハンバーグが中心になるという。

そこで今回はお店の看板メニューである宮崎亭和牛ハンバーグの180gのセットをオーダーした。

これが人気の宮崎亭和牛ハンバーグ180g1430円。ハンバーグだけでなくスープとサラダも付いているのがうれしい。
これが人気の宮崎亭和牛ハンバーグ180g1430円。ハンバーグだけでなくスープとサラダも付いているのがうれしい。

ハンバーグについてのこだわりを杉山さんに訊ねると「とにかく素材の旨味を生かすのがすべてですね。国産の和牛のいいお肉を使っているのだからそれを生かすようにしています。具体的にはつなぎをほとんど使わず、香辛料をまったく使っていないところかな」。

ナイフをハンバーグに入れるとフワッとした感じに。その感触に驚いていると、今度は溢れんばかりの肉汁が鉄板中を覆うほど流れ出てきた。口に入れた瞬間、牛肉の旨味が一気に広がった。

見るからにジューシーなハンバーグ。合いびき肉などではなく、国産黒毛和牛の肉だけで作っただけに輝いているように見える
見るからにジューシーなハンバーグ。合いびき肉などではなく、国産黒毛和牛の肉だけで作っただけに輝いているように見える

『ハンバーグ・ステーキ宮崎亭』ではハンバーグを食べる際、おすすめの食べ方がある。1口目は何もつけずにそのまま、2口目は塩をつけて食べる。この塩によって牛肉の旨さが存分に伝わってくるようだった。

実際に切ってみると……予想以上に肉汁が吹き出して来た。最初はソースなどを付けず、そのまま食べてみるのが『宮崎亭』のルールである。
実際に切ってみると……予想以上に肉汁が吹き出して来た。最初はソースなどを付けず、そのまま食べてみるのが『宮崎亭』のルールである。

その塩もまた、『ハンバーグ・ステーキ宮崎亭』がこだわり抜いてきたものだ。「ハンバーグに合う塩はどれ?」ということで、何種類もの塩の中から最も合うものをチョイス。杉山さんたちのお眼鏡に適ったのは「500万年前の塩」というものだった。

「この塩はオーストラリアの地層から獲れる塩で、肉の旨味と甘みを引き出してくれるんです。だからうちの店ではデミグラスソースとかをかけてもらうよりも、こっちの方で食べてみてほしくて」。そう語る杉山さんの表情からは素材に対する絶対の自信がうかがえる。

確かに普段食べている塩よりも甘みがあるように感じる。これがまた、ハンバーグとよく合うのだ。

池袋の新名物になりうる一品に

さっぱりとしていながら、牛肉のおいしさを存分に楽しめる『ハンバーグ・ステーキ宮崎亭』のハンバーグ。塩をつけて食べるのにすっかりハマり、あっという間に食べきってしまった。ハイクオリティなハンバーグをこの値段で食べられるのだから本当に魅力的なお店と言えるだろう。

「僕らはあくまで味優先でおいしいものを作りたいだけなんですね。だからこのハンバーグを食べに来てもらえたら本当にうれしいですね」。

やさしい笑顔でそう語った杉山さんたちは、今日も厨房でハンバーグを一生懸命に作っている。

住所:東京都豊島区西池袋1-4-3 藤巻ビル 1F/営業時間:11:30~14:30・17:00~21:00/定休日:不定/アクセス:JR・私鉄・地下鉄池袋駅から徒歩3分

構成=フリート 取材・文・撮影=福嶌弘