間接照明を使った落ち着いた店内

1階のカウンター席。打ちっぱなしのコンクリートの壁がおしゃれだ。
1階のカウンター席。打ちっぱなしのコンクリートの壁がおしゃれだ。

店内は1階がカウンター10席、2階がテーブル12席になっている。黒を基調とした佇まいで、カウンターやテーブルなどの木目が趣ある空間を作り出している。
オープン当時に作ったメニュー表にはラーメンの写真を使わずにあえてイラスト。手書きの文字も加わり、温かみを感じられる。

2階のテーブル席では、間接照明に照らされたアートな空間。
2階のテーブル席では、間接照明に照らされたアートな空間。

オリジナルブレンドの味噌が秘訣の旨味凝縮のスープ

まろやかな風味がたまらないみそらーめん。
まろやかな風味がたまらないみそらーめん。

人気ナンバー1はみそらーめん820円。「若い頃から北海道によく行っていて、札幌風のおいしい味噌ラーメンを提供したいと思ってオープンさせました」と、店主の沓澤(くつざわ)晃さん。北海道の赤味噌や信州味噌、京風の白味噌、九州の甘口の味噌などを厳選し、オリジナルにブレンドしている。さらに、約1カ月寝かせてなじませることによって、この店ならでは、濃厚でコクのある味噌ダレを作り上げている。
スープは、鶏ガラや豚骨を強火で一気にわかしてからコトコトと長時間煮込み。みそらーめん用のスープにはさらに香味野菜を加えてコクと旨味をプラス。
中華鍋で味噌ダレラード、野菜、挽肉、スープを炒めることによって、深みのあるスープに仕上げている。
濃いめのスープだが、一口すするだけで旨さを実感でき、後口もスッキリ。「本場の札幌より、ラードを控えめにしています。札幌味噌ラーメンの進化版の東京味噌ラーメンです」と沓澤さんは話してくれた。

中華鍋でしっかりと炒めることで、深い味わいになるという。
中華鍋でしっかりと炒めることで、深い味わいになるという。

合わせる麺やトッピングも虜にする

合わせるのはやや縮れた中太麺。強く力強いスープを受け止めている。ランチタイムには無料でライスがつけられるので、大食漢も大満足だ。
チャーシューは、生から醤油で長時間煮込み、一度寝かしてから再度煮込むので、味がしっかりと染み込み、柔らかい。コリコリとした歯触りのメンマや、シャッキリとしたモヤシなど、トッピングも秀逸。

住所:東京都大田区大森北1-9-6/営業時間:11:30~15:00・17:30~23:00/定休日:火/アクセス:JR京浜東北線大森駅から徒歩4分

取材・文・撮影=速志 淳